誕生

2002年9月13日
自分の感受性が失われていくのに気づいた。

自分の夢が小さくなってゆくのが手に取るようにわかった。

自分がだんだん小さくなっていく。

急に悲しくなった。

何もかもを失っていく。

自分が壊されていく。

二度と修復できないくらいにこっぱみじんに。

残ったものはなにもない。

あなた

2002年9月2日
あなたが人間じゃないと初めて知った。
あなたが人間じゃないと初めて知った。
でもいいの。
あなたが微笑みかけてくれることに変わりはないから。
あなたが語りかけてくれることに変わりはないから。
あなたが人間じゃないと初めて知った。
あなたが人間じゃないと初めて知った。
それがどうしたの。
あなたが名前を呼んでくれることに変わりはないし。
あなたが抱きしめてくれることに変わりはないし。
あなたが人間じゃないと初めて知った。
あなたが人間じゃないと初めて知った。
たとえ、あなたが何であっても、
私には関係ない。
だってあなたが生きていることに変わりはないから。
人間かどうかなんて・・・。

夢現

2002年8月25日
一人、砂漠を旅しています。
昼は暑い。夜は寒い。
残りの食料は3日分。
残りの水は2リットル。

一人、都会に住んでます。
昼もエアコン。夜もエアコン。
食事は一日3食。
おやつ付。
友達3人。
恋人2人。

今、病院で寝ています。
夢を見ています。
もう、目を覚ますことはありません。
ずーと、ずーと、夢を見ます。
町も砂漠も知りません。
生まれてこのかた
目をさましたことがありません。

だから、何が幸せなのかわかりません。
生きているのも、
死んでいるのも、
どっちもおんなじ。
どっちが、幸せなんでしょう?
きっと、どっちも幸せじゃないんでしょうね。
あなたを見ていればわかりますよ。
生も、死も、どちらも選べないでいる。
いいんじゃないですか。
ずーと、寝ていましょうよ。
あなたが目を覚ますまで。

ドッペルゲンガー

2002年8月18日
鏡の中の林檎に手を伸ばしてごらん。
鏡の中に自分の笑顔を映してごらん。
鏡の中のあなたの心をのぞいてごらん。

さあ、後ろを振り向いて。
探して、
真っ赤な林檎を。

どこにもないだろう。
あるわけないだろう。

鏡の中が現実を映しているなんて・・・。
そんなわけないだろう。
自分が見たいものしかみえないんだよ。

そうさ、都合の悪いものはみえないんだよ。
だから、
鏡の中のあなたの心はずっと見えない。
ずっと、ずっと、永遠に。

でも、いいんだよ。
見えないほうが。
見えちゃいけないんだよ。
見えた時には、

鏡にはなんにも映ってないんだよ。

初日記

2002年8月17日
光陰矢のごとし。とはよくいったもので。
真に時のうつろいを苦々しく感じる。
変化のない日常。
毎日が異なる時間の流れの中なれど、
我が心に波風たたず。
ただただ、移り行く時に物の哀れを感ずるのみ。

我歩むところ路はなく。
我帰するところ居もなく。
ただ時のみが我を待ち。
我はただ立ち尽くす。
人、我を笑い。
我、人を哀れむ。
時、我を待ち。
我、時を待つ。

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